KALの気ままな車中泊&アートライフ

旅行好きですが、愛犬が一緒なので、車中泊がメイン。訪れる先々の自然の風景や、地場の食べ物、出会ったアートなど写真に収め、思いのままを記します。

【家族旅行】五色沼⇒会津を巡る ~長男、長女も一緒の賑やか旅~

こんにちは。KALです。

 

首都圏、北海道も、緊急事態宣言が解除になりましたね。

ただ、まだまだ油断は禁物。

県外への旅行も、8月までは我慢したほうがいいですかね。

まずは県内からかな。

 

早くも気持ちは、車中泊旅行。

自分自身に責任を持ちつつ、これまでの新しい生活スタイルを維持していきたいと思っております。

 

さて、子どもも中学を卒業したあたりからは、友人との付き合いや部活優先の生活になり、家族一緒に出掛けること少なくなりますよね。当然、旅行も友人や、部活の仲間たちとで行くことが多くなり、なかなか、親に付き合ってはくれません。

 

そんな中で、長男、長女ともに20歳を過ぎてから久しぶりに一緒に出掛けた旅行の思い出を、今日は振り返ります。

 

大人4人が一緒だと、さすがに車中泊はきついので、今回は愛犬同伴OK宿に宿泊です。

 

2016年9月10日

五色沼散策。

前夜、仙台で一人暮らししている長男宅に泊まり(泊ったのは長女だけ。私ども夫婦と愛犬は近くのパーキングで車中泊)、朝6時過ぎに出発。

長女の運転だったので、早起きにもかかわらず、みんな目が覚めました。

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東北自動車道経由で裏磐梯を目指します。

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9時過ぎに五色沼に到着。

裏磐梯ビジターセンターの無料駐車場に駐車し、ハイキングコースのマップをもらい、早速歩き始めます。

センターから10分ほど歩いて最初に目に入った景色は、毘沙門沼とその背後に顔をみせる磐梯山。この毘沙門沼は五色沼の中で一番大きい沼で、沼沿いのハイキングコースを12~13分弱歩きました。

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 途中、水面に大きな鯉が泳いでおり、こちらに近づいてきてくれました。

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毘沙門沼を過ぎ、5分ほど歩きますと、赤沼が見えてきました。

この沼は鉄分が多く、水辺の植物の根元が赤くなっているので、赤沼と呼ばれているようです。

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赤沼から3分ほど進みますと、次に見えてきたのが、みどろ沼。

湖面の水は青色や黄緑色など多彩に映る沼です。これこそ、自然の光と周辺の木々とのコラボレーションによって変化を楽しめる色彩豊かな沼なのでしょう。

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続いて10分弱歩いていくと、また視界が大きく広がります。最初の毘沙門沼と反対側、つまり北側にある弁天沼です。

『青色』のグラデーションが木々の緑色を挟んで空の色と見事に調和しているように感じられます。

湖水を彩る色で大半を占めている強い青色は、『花色』に近いですね。奈良時代以前は『はなだ色』、平安時代は『縹(はなだ)色』の色名で、江戸時代の頃より『花色』

『花田色』と呼ばれるようになったそうです。

また、手前右の淡い青緑色は、『薄浅葱(うすあさぎ)色』と呼ばれる平安時代からの伝統色に似ています。もとは和葱に因んだ色。ただ実際の葱よりも青みが強く浅い色ですね。

手前左側の柔らかい緑みの青は、『甕覗(かめのぞき)』という藍染の淡い青色を指す色名の色に似ています。

 

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ここで、ちょっと雑談です。

南に向いた毘沙門沼と北を向いた弁天沼。

以前、美術としての視点で仏像について調べたことがあるのですが、この二つの沼の名前のもとになってであろう毘沙門天と弁天(弁才天)は、仏教の守護神である天部に属しています。

毘沙門天は天部の仏神で、持国天増長天広目天と共に四天王の一尊に数えられる武神であり、四天王では多聞天として表されています。

多聞天は、常時、如来の道場を守り、法を聞くことがもっとも多いことから名づけられており、北方を守る仏法守護の神将です。

このことから、磐梯山の北方に位置し、磐梯山を常に見守っているということから毘沙門沼と名付けたのではないか、と思い巡らして楽しんでいます。

弁天(弁才天)は、金光明経を人に説いたり、他者から聞く者に智慧、長寿、富を与えるとされていますが、弁天沼の由来に繋がるような考えは残念ながら浮かびません。

 

さて、いつも一緒の愛犬ですが、ずっと長女が抱っこして歩いてくれました。歩きづらいハイキングコースで怪我でもしたら大変なので。ほんと過保護ですね。

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少し進みますと、次に見えたのは、るり沼。

酸性度が高く、湖水は透明に近く、周囲の木々が湖水に見事に映り込んでいました。

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ハイキングコースの反対側に目を移すと、こちらは青沼。青白色と言われていますが、この画像だと木々のグリーンが水面に映り込んでいて、実際の色がわかりませんね。

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片道70分のハイキングコースを休憩しながら2時間半位かけて往復。快晴に恵まれ、大汗をかきながらも家族4人、ペチャクチャ、ワイワイおしゃべりしながら、大いにリフレッシュ。

お見せすることが出来ず残念なのですが、毘沙門沼を背に撮った4人の写真は、この年の一番の写真として、年賀状の写真に採用しました。

 

次は磐梯山を越えて、会津に向かいます。

会津に通じる磐梯山ゴールドラインを通り、峠を越えると、眼下に猪苗代湖が広がって見えてきました。

私は、このような画面の下方が落ち着いたアースカラー、上方がブルーを基調としたグラデーションの景色が大好きなんです。

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お昼を過ぎ、お腹が空いてきました。

ゴールドラインも終わりに近づいたところに道の駅「ばんだい」があるのは、チェック済み。そして、そこのお薦めの食べ物も当然チェック済みです。

予定通り、立ち寄ります。

そこで皆が食べた物。会津ソースカツ丼

普通サイズですが大盛のような量に、皆ビックリ。

長女はカツだけ食べて、ご飯はほとんど残す始末。

そして私に懇願するようにささやいた一言。「ご飯いらない?」

(おかげで私は摂取量オーバーです)

でも、もっと呆れたのは、そのあとの車の中での一言。

「あのカツ丼、ご飯が進むよね~」

一同唖然・・・

 

でも、ほんとに食べて良かった。それほど美味しい一品でした。

絶対お薦めです!

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 会津といえば、鶴ヶ城(別名 会津若松城)ですね。

会津戦争の際、本来予備兵力であった白虎隊(土中隊、寄合隊、足軽隊で構成)も、鶴ヶ城を死守する会津藩の劣勢により、若年兵であったのにもかかわらず、各防衛拠点へ投入されました。

そして、その中で最精鋭とされた土中隊も奮戦空しく撤退を余儀なくされ、飯盛山へ落ち延びたのです。その際、鶴ヶ城周辺の火災を見て、鶴ヶ城が落城したと勘違いし、自刃を決行したという話は有名ですね。

ただ、この自刃を決行した理由は、実際は違うとも言われています。

いずれにしても、この会津明治維新の頃に、志を一つにする勇敢な若者がいたことは事実なのですね。

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天守閣での一コマ。

後方の城下町の先に磐梯山を望み、その右手前には飯盛山が見えます。

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それでは、今日の締めくくりに入ります。

今夜のお宿の紹介です。

shousuke.com

伝統ある宿で、入り口も格式の高さを感じさせます。

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フロント横の休憩フロアの窓からは、眼下の川を挟んで、能舞台が見えました。

ソファーに座って休んでいると、ウエルカムドリンクとして、日本酒が振舞われ、長男と二人で現実離れした風景を見ながら、乾杯しました。

(このあとに温泉に浸かったのですが、湯殿からあがるとサーバー機の生ビールが一杯サービスでいただけました。)

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長女には、浴衣を帯とともに、いくつもの柄や色から選べるサービスがあり、大喜び。

大好きな紫を基調とした浴衣と帯を選んで、ご満悦でした。

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そして、最後は今夜の料理。豆乳鍋は最高に美味でしたよ。

家族4人+愛犬での貴重な旅行。車中泊とは違った、贅沢なひと時でした。

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こんな老舗の宿で、嬉しいサービス満載の宿。

そんな宿で愛犬同伴OK!なんて。ビックリですよね。

ただ愛犬同伴OK部屋は、フロントから一番離れていました。

それくらいは仕方ないですね。

 

会津にお出かけの際、絶対お薦めの宿です。

 

では。