群馬県を巡る車中泊日誌④~30メートルの滝に感動~
4月5日
旅行4日目は、「道の駅しもにた」から出発。
今朝は少し曇り空。
「道の駅しもにた」は、トイレがきれいで、何より
お湯が出るのがありがたい。
車中泊にはお薦めの道の駅である。
今日、まず目指したのは、「線ヶ滝」というこの辺では3つの指に数えられる滝。
この道の駅からは50分弱の山の中腹。案内板もあるので、わかりやすい。
この滝は別名・仙ヶ滝とも呼ばれている。この滝には伝説があり、この名前が
付けられたそうだ。
昔、地元の若い衆に人気のあった絶世の美女・お仙という娘がいて、とある男性の嫁
となったが、髪の毛を上手く結うことができずに、姑に叱られてばかり。
その悲しみに末に、髪結い道具を持ち、滝の上から飛び込み、命を絶ったといわれて
いる。
その後毎晩丑三つ時になるとお仙のすすり泣く声が聞こえるという悲しい伝説である。
静寂を保った山奥で、滝の落ちる音だけを身体全身で受け止め、ふと15年くらい前に
行った和歌山の那智の滝を思い出した。一直に流れ落ちる一筋の滝。信仰の対象と
仰がれる那智の滝の縮小版ともいえる、この線ヶ滝。しばらく、その一筋の一点を仰視し、動けなかった。
これこそ、まさに自然が生み出したアートである。
そのあと、ドライブ。
フロントガラスに流れる自然の風景、まさに満開の桜を眺めながら、ゆっくりと走る。
次の散策場所は、「道の駅甘楽(かんら)」近くの城下町小幡。
古い佇まいのカフェの前で愛犬を撮る。
今日は、道の駅巡りでもあったが、そのうち2か所で珍しいアートに出会った。
「道の駅上野」では、チェーンソーで切って加工した木像。
ここでは木造の工芸館が併設されていた。
「道の駅上州おにし」では、小さな劇場で昭和初期の映画が上映されていた。
実際に訪れてみないと、知るよしもないアートの世界が、まだまだ日本には
沢山ありそうだ。
さて、次回はいずこへ。